屋根リフォーム工事（修理・塗装・葺き替え）

カバー工法は、既存屋根の上に新しい屋根材を被せる手法です。既存屋根の解体や処理に費用がかからず、工期も短く済むでしょう。しかし、屋根の下地が傷んでいる場合や瓦屋根ではカバー工法ができません。屋根が二重になるため重く、耐震性についての確認が必要です。

葺き替えは、既存屋根を撤去して新しい屋根材を設置する工法で、下地が傷んでいる場合に有効です。屋根が二重になって重くなることもないため、耐震性も確保しやすいでしょう。しかし、古い屋根の撤去や処理に工期がかかります。撤去費用などもかかるため、屋根工事の中ではもっとも費用が高いです。

既存屋根材に塗装することで、屋根材の保護を行います。高圧洗浄機で古い塗膜を剥がしてきれいにしたあと、新しい塗料を塗っていきます。既存屋根の解体や処理が不要で、費用も比較的安く済みます。しかし、屋根材自体が耐用年数を超えていたり劣化が激しい場合は、葺き替えやカバー工法にて屋根工事する方が良いでしょう。

板金工事は、金属建材を利用する工事全般を意味します。屋根の場合は、棟板金が浮いている・釘が飛び出ている・板金が剥がれている・金属屋根が劣化している際に、板金工事を行います。棟板金の浮きや変形、飛び出た釘などは、専門家に確認してもらわないとわかりにくい部分です。板金工事をするべきかについては、専門家に調査してもらう必要があります。

漆喰とは、瓦と屋根の隙間を埋めたり下地となっている葺き土を雨風から守ったりするために使われます。瓦同士を接着する目的でも使用されます。瓦は耐用年数が30〜60年と非常に長い屋根材であるものの、漆喰は20年前後で劣化し、剥がれるなどします。定期的に漆喰の手入れをすることで、瓦屋根全体が長持ちします。

雨樋は、降った雨を適切に処理するために大切な部分です。雨樋が壊れている・詰まっているなどする場合は、交換や修繕をすると良いでしょう。放っておくと、雨漏りや外壁の傷みに繋がります。雨樋の耐用年数は15～20年です。全体の交換でなく、傷んだ部分のみの交換や補修も可能です。

住宅の屋根・屋上・バルコニーに防水層を作り、建物を雨水から守る工事です。防水層の耐用年数は、一般家庭によく使われるウレタンやFRPでは8～12年程度であるため、定期的なメンテナンスをしなくてはなりません。見た目では劣化具合はわからないため、耐用年数が近づいてきたら専門業者に調査してもらうと良いでしょう。